みなさんこんばんは。
理系夫です。
先日在宅訪問に来てくださった方が、セキスイハイムとパナホームで迷っているという話を聞いたのでいろいろ調べてみました。
セキスイハイムとパナホームはライバルなのか?
まずは、セキスイハイムとパナホームは比較に挙がるほど似ているのか?というところを見ていきたいと思います。
正直、私自身が家を検討する際、パナホームは候補に挙がってきませんでした。
なので、セキスイハイムとパナホームって、悩むほど似ているのかな?というのが最初の疑問でした。
調べていくと、いくつか似ている点がありましたのでご紹介しましょう。
セキスイハイムとパナホームはここが似ている!
セキスイハイムとパナホームで似ている点は以下の通りです。
1.鉄骨造り(※セキスイハイムのツーユーは木造です)
2.換気に空気清浄機能が付いている
3.外壁にタイルを採用しておりメンテフリー
というわけで、鉄骨造が良くて、空気清浄機能で快適に過ごしたいとか、汚れに強いタイル外壁でいつまでも見た目が綺麗な家が良いという方はセキスイハイムとパナホームが比較対象になってくるわけですね。
では次に、この2社の違いについて比較していきましょう。
同じ鉄骨でも作り方が違う
セキスイハイムとパナホームは共に鉄骨造となっていますが、実は構造が異なっています。
セキスイハイムはユニット工法と呼ばれる、直方体に組んだユニットを積み木のように組み合わせることで家を作ります。
それに対し、パナホームは軸組み工法と呼ばれる手法で、木造の作り方とほぼ同じで材質を鉄骨にした作り方です。
当然ですが、それぞれの工法にはメリットデメリットが存在します。
ユニット工法はユニットを工場で生産することになるため、品質が安定しやすいです。
それに対し、軸組み工法は鉄を使用しているため木よりも材質はバラつきが少ないですが、組み上げるのは主に現場なので、作業の質は木造とほぼ変わりません。
そのため、品質のバラつきが気になる方はユニット工法の方が良いでしょう。
また、ユニット工法は各ユニットが地震時の揺れを受け流しながら耐える柔構造となっているため、制振装置が要りません。
そのため、筋交いなどの制振装置が必要となる軸組み工法よりも大開口の窓が取れるなどの利点もあります。
ただし、ユニット工法は間取りの制約を受けやすいので注意が必要です。
ユニットを組み上げて作るため、家の形状はほぼ真四角になりやすいですし、中央付近に1~2箇所程太めの柱が出現することがあります。
間取りの自由度が欲しい場合は軸組み工法の方が良いでしょう。
空気清浄機能を比較
では次にセキスイハイムとパナホームの空気清浄機能を比較してみましょう。
両社とも換気システムとして第一種換気を採用しており、吸気部分に高性能フィルターが搭載されています。
この高性能フィルターにより空気清浄を行っています。
セキスイハイムのフィルター性能
セキスイハイムのフィルターは3層構造となっています。
※セキスイハイムの公式HPより
この高性能フィルターにより0.5μm以上の微粒子を99.9%除去してくれます。
残念ながらタバコの煙やスモッグなど、PM0.5の範囲に入るものは除去率が落ちるようですね。
それでもかなりの空気清浄機能で、セキスイハイムは日本アルプス級の空気質ということを謳っています。
パナホームのフィルター性能
パナホームはHEPAフィルターという高性能フィルターを採用しています。
HEPAフィルターは半導体や医薬品の製造現場等、クリーンな空気が必要なところで採用されているフィルターです。
※パナホームの公式HPより
このHEPAフィルターは0.3μmまでの粒子を99.97%除去してくれるという優れものです。
フィルターの性能比較で見ると、パナホームに軍配が上がりますね。
外壁タイルについて
セキスイハイム、パナホーム共に外壁にはタイルを使用しており、セキスイハイムは親水性の磁器タイル、パナホームは光触媒タイルのキラテックで売り出しています。
どちらもセルフクリーニング作用を持ったタイル外壁で、雨が降ると表面の汚れが自動的に落ちてくれるという特徴を持っています。
親水性とか光触媒とか難しい用語が使われていますが、結局のところ汚れが落ちるメカニズムはどちらも一緒で、タイル表面に水の膜を生成することにより、雨が降るとその水の膜表面に付いていた汚れが落ちていくというものです。
こんな感じ▼
住宅性能の違い
ここまでは、セキスイハイムとパナホームの似ている部分・似ているけど違う部分の比較をしてきました。
ここからは決定的に違う部分について紹介していきます。
空調機能
セキスイハイムでは全館空調の快適エアリーが搭載されており、快適エアリーを常に起動しておくことで一年中快適な温度で生活することができます。
それに対し、パナホームでは空調機能のある設備はありませんので、個別にエアコンを付けることとなります。
熱交換機能
2003年の法改正により、現在の家には24時間換気が義務付けられており、2時間に1回は家の中の空気がすべて入れ替わるような設計となっています。
つまり、普通に暖房で暖めたり、冷房で冷やしたりしてもすぐに空気が入れ替わってしまうので効率が悪いということになります。
ここで、重要になるのが熱交換機能です。
セキスイハイムではこの熱交換率が最大で80%程度となっています。
これは、室温20℃のときに0℃の外気を取り込む際、16℃にして入れてくれるということになります。
これなら光熱費も最小限に抑えられて家計にも優しいですね。
それに対しパナホームでは熱交換機能がありません。
ただし、パナホームは換気の際に床下から空気を取り込むこととなっています。
床下の空気は年中安定した温度となっているため、熱交換をしなくても光熱費が抑えられるということのようです。
気密性能
家の密閉性を表す気密性能ですが、セキスイハイムは気密性C値として2.0c㎡/㎡以下を謳っており、実際に完成した住宅の気密性C値を測定しています。
それに対し、パナホームは気密性C値として5.0c㎡/㎡以下としていますが、完成後の測定は行っていません。
つまり、ホントに5.0c㎡/㎡以下で出来ているのか分からないわけです。
他のハウスメーカーもそうですが、気密性はいくらですと記載していても、実際に測定しないのであれば、自分の家が本当にその数値以下で出来ているか確認できないので意味のない数値ですね。
まとめ
というわけで、今回はセキスイハイムとパナホームの比較を行ってみました。
筆者はセキスイハイムの家に住んでいますので、若干セキスイハイムよりになってしまっているところはご了承ください。
ただ、家の性能を重視される方は、最後の気密性能については良く検討された方が良いでしょう。
筆者が家を建てる際に調べた限りでは、大手ハウスメーカーで気密性能をちゃんと測定しているのは一条工務店とセキスイハイムとあと一社くらいでした。(覚えて無くてすいません💦)
測定しないということは、現場で手抜き工事が行われてもわからないということですからね。
私のように疑い深い人は気密測定をしてくれるところの方が良いでしょう(;^ω^)
家は人生で最も高い買い物です。
そんな家作りで後悔しないために、最初にやっておいて欲しいことを下記の記事に書いてあります。
5分程度で読み終わる内容なので、これから家の検討を始めるよという方は是非1度読んでみてください。
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